(続)ごんぼねっこ日記

ジサマは、中学校の元教師。定年退職した日まで精いっぱい勤めたあげたつもりだったが、結局、育ててもらったのはジサマのほうだった。子どもたちはすごい。そしてバサマはもっとすごい。みんなに感謝の気持ちいっぱいで生きている。

   

女々しくて…

バサマが、孫たちのためにチョコレートを買った。

また、チョコの季節だ。

* * *

初めてもらったのは、もう40年も前か…。

あの頃の教え子はもう50も半ば。

おばあちゃんになってるのも少なくない。

* * *

大きな紙袋ふたつにいっぱいもらったことがあった。

「あげる人がいなかったら、おれがもらってやるぞ~」

冗談で言ったら、もってくる、もってくる…。

* * *

バサマが目を丸くした。

それは驚くはずだ。

誰より、ジサマが驚いた。

* * *

学校によっては、チョコを持って来ないように厳命するところもある。

学校に食べ物は持って来ない、というのが普通の約束だから、おかしいことではない。

一方、見て見ぬふりをする学校もある。

子どもたちのたわいもない遊びだから、という見方だ。

女の子がドキドキしながら過ごす経験も大切かも知れない。

どっちだろう…。

* * *

少なくとも、自分が中学時代にこんな習慣がなくてよかった。

あったら、きっと嫌な日になった。

もらっている友達を横目に見て、ひがんでいたはずだ。

 ♪ 女々しくて、女々しくて、女々しくて、つらいよ~よ ♪